橋本治に惚れ直したよ、「ぼくらのSEX」
これ以上は望めないほどの性教育の本を見つけた。「ぼくらのSEX」。まっとうすぎて涙が出るくらい。たまたまオンライン古書店で橋本治の小説をあさっていて、目に止まったのだ。けれども白状すると、私はこれを自分のために買った。& … Continued
これ以上は望めないほどの性教育の本を見つけた。「ぼくらのSEX」。まっとうすぎて涙が出るくらい。たまたまオンライン古書店で橋本治の小説をあさっていて、目に止まったのだ。けれども白状すると、私はこれを自分のために買った。& … Continued
8本のワインにちなんで繰り広げられる、グラスのなかにだけある"真実”の物語。 村上龍のこれらの短編は、どれも特別な一杯のワインなので、アクセルを踏み込んで読みぬけることなどできるはずもなく、ゆっくり … Continued
『クラブ・ジェイン』ができるきっかけになった小説について、少し触れておこうかと思います。石田衣良の『娼年』というのがそれ。読んだこのある方もいらっしゃるでしょうか。実は私、全然読んだことのない作家だったの。たまたまTVで … Continued
たった15日間、10回の撮影で作品が完成した、というパンフレットの記載に驚いた。あれほど濃密な時間を撮るのにわずか二週間しか費やされていないのか…。
桐野夏生の作品の中で最初に「I’m sorry, mama.」を取り上げることになろうとは思ってみなかった。私としてはむしろ「玉蘭」に思い入れが強いのに。あとミロのシリーズも好きだ。なのに何故この作品なのかと … Continued
しばらく前に桜庭一樹の「私の男」を読んで、彼女がずっと頭にあったというこの本のことが気になっていた。 父親と娘との近親相姦が同じようにモチーフになっている。
イタリア紀行というのは不思議な本だ。決して読みやすくはない。私自身手元にある岩波文庫の全てを読んでいないと思う。この本はすこしほおってくとどこまで読んだかがわからなくなる本で、だからたぶん最後までは読んでいないだろう、と … Continued
先日久しぶりに会った友人と、最近面白い本を読んだかという定番の会話をしたおりのこと。彼が、今読んでいるの結構面白いよと取り出したのがこの本。翌日イタリアに出かける私に、飛行機の中ででも読んでよと、彼は読みかけのこの本をプ … Continued
辻邦生はたくさん紀行文を書いているけれど、88年のこのイタリアへの旅で、「初めて素直に<旅の喜び>のなかに自分を解き放つことができた」という。それはたとえばこんなふうだ。 ローマの露天市の、果物が山盛りに並ぶ … Continued
●「絶対の愛」(原題/TIME) 「私の映画はすべて私のコンプレックスから生まれている」(キム・ギドク) 整形手術が盛んな韓国でなくとも、恋人に飽きられるのではないかという強迫観念から、恋人好みの新鮮な女に変身して彼の気 … Continued