オリンピック 東京でほんとにいいの?

posted in: 雑感NOTE | 0 | 2013/9/8

明け方目が覚めてTwitterを覗いて、
東京に決まったことを知った。
半分は、ああやっぱりな、という感じ。ひとことで言うと、
テロより放射能のほうがまだましだと判断されたんだろうと。
あるいは政治的な問題か。いずれにしても、
安倍さんの、「東京は絶対安全宣言」が信用されたとはとても思えない。

今日はまだTVも見ていないし、新聞は休みだし、
プレゼンのスピーチや決定の流れはわからない。
でも、積極的に選ばれたというよりも、
消去法で東京が残ってしまった、ということではないのか。

マドリードは次の開催がパリだから、
二回続けて欧州はあり得ない、という下馬評だったし、
イスタンブールは、なんといってもシリアと国境を接する国だ。
トルコは、反政府組織へ武器・資金援助を行っている。
ちろんアメリカの軍事介入も支持。
その結果、もしシリアの内戦が長期化するか、
あるいはアサド政権が仮に倒れたとしても、
イラクのように宗派対立による内戦が長期化すれば(おそらくそうなる)、
隣国がテロの温床になるばかりではなく、
テロリストにとってオリンピックは格好のターゲットとなるだろう。
そのときイスタンブールにどれほどのテロ対策を期待できるのか?
確かに目に見えない汚染水よりも、
恐怖感はリアルで大きいのかもしれない。

今日出かけた先でも、ほんとに東京でいいのかねえ、
という声を聞いた。
他の友人からも、同様の声がいくつか届いていた。
アクセスなどほとんどないこのブログにも、
オリンピック、汚染水、という言葉に加えて、
本当に東京でいいのか、日本でいいのか、東京で大丈夫?
といった言葉で検索してきてくれた人がいる。
たぶん、たくさんの人が同じ思いなのだと思う。
この不安を、大事にしていかなければいけない。

【追記】

NHKを7時から9時まで見た。
さっき書いたことに付け加えることはない。
そして、解決の見えない汚染水問題をかかえたまま、
東京オリンピックが決まったことの意味を考えた。

東京オリンピック+福島とシリア軍事介入に、
共通する問題があると思っている。

アメリカのシリア懲罰攻撃に欠落しているのは、
正義や人権を振りかざした軍事介入が、
より多くの民間人の殺戮につながり、
より多くの人々を難民に追いやるという視点だ。
非人道的な行為を罰するはずのものが、
よりひどい非人道的な結果を生むということ。

一方で、東京オリンピック開催に多くの人々が抱くのは、
今日本はオリンピックで浮かれていていいのか、
という疑問だろう。それはまた、
東京オリンピックまっしぐらになることによって、
福島原発事故が忘れられる(あるいは隠ぺいされる)のではないか、
という危惧につながる。

もしそうなったとしたら、ことはシリアと同じになる。
どちらにとっても、その根底にあるのは、
「棄民」ということ。

あらためて日本は、世界に対して、
原発事故処理の責任を負うことになった、と考えたい。
総力を挙げて、決して隠ぺいすることなく、収束に励むこと。
それを私たちは、国に求め続けていかなくてはいけない。

あとは祈るだけ。
せめてオリンピックが終わるまで、
大きな地震が来ませんように。

 

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