「ゲーテ『イタリア紀行』を旅する」牧野宣彦–甦る「ミニヨン」のあこがれ
イタリア紀行というのは不思議な本だ。決して読みやすくはない。私自身手元にある岩波文庫の全てを読んでいないと思う。この本はすこしほおってくとどこまで読んだかがわからなくなる本で、だからたぶん最後までは読んでいないだろう、と … Continued
イタリア紀行というのは不思議な本だ。決して読みやすくはない。私自身手元にある岩波文庫の全てを読んでいないと思う。この本はすこしほおってくとどこまで読んだかがわからなくなる本で、だからたぶん最後までは読んでいないだろう、と … Continued
先日久しぶりに会った友人と、最近面白い本を読んだかという定番の会話をしたおりのこと。彼が、今読んでいるの結構面白いよと取り出したのがこの本。翌日イタリアに出かける私に、飛行機の中ででも読んでよと、彼は読みかけのこの本をプ … Continued
辻邦生はたくさん紀行文を書いているけれど、88年のこのイタリアへの旅で、「初めて素直に<旅の喜び>のなかに自分を解き放つことができた」という。それはたとえばこんなふうだ。 ローマの露天市の、果物が山盛りに並ぶ … Continued