チュニジアのデモがヨルダンとエジプトに飛び火している。
ヨルダンの情報は少ないからわからないけれど、エジプトはかなりの事態だ。
夜間外出禁止令で乗務員が空港に来られない為、
日本行きのフライトが欠航、日本からの便も欠航。
エジプトでは警察の姿が消え、軍が出動している。
が、チュニジアと同様、軍は民衆よりのようで、それが救いだ。
テロよりはデモのほうが千倍良い。
というより、デモの映像を見ると共感の気持ちが湧きあがる。
エジプトのデモでは女性の姿も見かけた。
4月6日運動(だったっけ?)グループの呼びかけ人も女性だという。
祈るように願うのは、武力による制圧と、
民衆の暴徒化が起きないでほしいということ(略奪は起きているという報道あり)。
しばらく前に読んだ『リビアの赤い実』、
岡真理さんの『アラブ-祈りとしての文学』を思い返しながら…。
vaivie
メモとして。
31日朝日の夕刊によると、
アメリカがイスラエル、トルコ、サウジアラビア、イギリスと連絡をとりあい、
「エジプトの民衆が望む次期政権を支持する」姿勢をみせているようだ。
これは大きな動きだ。
ムバラクをアメリカが見限ったということ。
そしてそれに、エジプトの現政権の崩壊を一番恐れているイスラエルが同調している、
ということ。
エジプト考古学博物館を囲むヒューマンチェーンにも、
略奪を許さない、エジプト(&世界)の宝を守るという意気が感じられて、
胸が熱くなる。
同時に、『ヨーロッパとイスラム』(岩波文庫)で指摘されている、
ヨーロッパ各国内でのイスラム(系移民)との共存が、
今後、国際国家関係でも重要な課題となっていく予感がしている。