たぶんオバマさんはシリアに攻撃したくない(仮説)

posted in: Around the 中東、A piece of 中東 | 0 | 2013/9/3

本音を言うと攻撃したくない、介入したくないんじゃないのかな、オバマさん。
もちろん、お気楽な希望ではあるけれど。


でも、もし私がオバマさんだったら、議会にかけて、あと、
化学兵器は反政府側が使った、という情報を流す。
そうすれば攻撃しなくて済むから。
などと話していたら、実際そういう情報が出てるみたい。
サウジアラビアが反政府側に渡したやつで、
化学兵器であることと、使い方をしっかり教えてなかったために、
誤って爆発させてしまった、という反政府側兵士の証言。

Twitterであっというまに埋もれちゃったし、
ぜんぜん表には出てこないし、出所も真偽のほども不明。
でもこの証言を報道したのは、確かアメリカのジャーナリストだった。

仮に、アサド側と反政府側の両方が化学兵器を使った場合、
アメリカは両方を懲罰で攻撃するんだろうか?
イラクに劣化ウラン落とした国、ベトナムに枯葉剤を撒いた国、
広島長崎に核兵器落とした国は、誰が懲罰するんだろう。
で、化学兵器で命落とすのも、長期にわたって障害抱えるのも、
懲罰で爆弾落とされ、家や命、暮らしを失うのも、
全部民間人なんだという理不尽。

イギリス議会の反対決議は、まぶしかった。
熱い討論場面も、どこかの国の国会答弁とは全く違う。
与党も反対票を入れた(どこかの国じゃ党議拘束がかかるからあり得ない)。
これぞ民主主義だよね。
でも、としたら、どこかの国は民主国家じゃないってことになる。
自由な議論が封印され、個別の主張が縛られ、許されない国…。

アメリカにも、党議拘束なんてものはない。
民主党も共和党も、それぞれの主張があって、介入賛成と反対がいる。
「アメリカの選択に従う」って、自分の考えや判断はないってことだよね。
シリアや中東における自国の利益も考えない。
シリアの人ってすごく日本に親しみを持ってくれてるんだよ。
これって、一度失ってしまったら取り戻すのがものすごく大変な、
とても大きな財産なのに。

2011年の二月、縁あって、シリアに行った。
駆け足で古代の遺跡や旧約聖書の世界、十字軍のお城を回って、
ウマイヤドモスクにねずみ男みたいなマントを羽織ってお参りし、
スークでアレッポのオリーブ石鹸を買った。

昼食に入ったレストランの一階では、おっちゃんたちが、
エジプトのデモの様子をテレビで見てた。
ガイドは、シリア人は教育レベルが高いから、たぶんデモはしない。
様子を見ながら、得るものと失うものを、慎重にはかっている。
そんなふうに言ってた。

まだ寒い時期だったけど、遺跡の石の間に、
きれいな、はじめて見る黄色の花が咲いてた。
もう少しすると、もっといろいろな花が咲くんです、
と駐在員が教えてくれた。
じゃあ次は咲き乱れる花の時期に来ようと思った。
その時が、早く来ますように。

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