Mensile 140507 サイト運営の13年 — DWからMT、そしてWordPressへ —

posted in: 月誌 | 0 | 2014/5/7

仕事とプライベートでいくつかサイトを運営している。
振り返ってみると、ずいぶん環境が変わった。特にこの5年が大きい。
2001年、最初のサイトは仕事用で、プロに作ってもらった。
DreamWeaver を覚えて自分で更新することにした。
HTMLタグをがりがり書くわけではないけれど、
少しページレイアウトを変えるのも大変であった。

大きな転機は2008年、Movable Typeに出会ったこと。
友人たちと創作サイトを作ろうということになり、いくつかのブログ(CMS)ツールのなかからMTを選んだのだ。独立したブログを束ねてウェッブサイトを作れる点で、MTがぬきんでていた。また、静的にHTMLファイルが作成されることや、MTタグなと、サイトの構築やカスタマイズがHTMLの知識から入っていきやすかったことも、大きかった。当時は関連書籍も充実していて、10冊ほど読み漁ったら、なんとか自力で(&試行錯誤で)サイトをカスタマイズできるようになっていた。MTで友人サイトと個人サイトを立ち上げ、結局仕事サイトのHTMLもごっそりMTに移行した。

この間MTに何も問題がないわけではない。記事投稿時の再構築に時間がかかり、タイムアウトでエラーになったり、バージョンアップにあたってサーバーのスペックが対応しておらず、(共用レンタルサーバー会社内の)別サーバーに、引っ越さなければいけなかったり。

サーバー移行の作業は、MTのメジャーバージョンアップと絡んだこともあり、本当に大変だった。サイト自体カスタマイズでかなり作り込んでいたせいもあるんだけれど、結局ひっかかっている原因の追求よりも、手作業でテンプレートをコピペするほうが楽だと判断、それでも相当手がかかった。今だにトラウマになっているくらいである。

この過程のいつ頃だったか、はっきりとは覚えていないけれど、レンタルサーバーやツールそのものの見直し案も私の中に浮上し、ブログツールでMTと並んで有名なWordpressのことを思い出した。調べてみたら、無料のレンタルサーバーで、Wordpressがインストールされているサイトを発見したので、少し触ってみた。

この時の感触は、単発のブログツールとしては軽快でいいな、というもの。でも、サイト全体をWordpressで構築するのはむずかしそうだと思った。ネックはファイルがPHPであるということ。もう新たなマニュアル本を(一冊でも)読むエネルギーも、読んで理解するアタマもないという自覚があった。

そのまま忘れてしまっていた無料サイトを再び思い出したのは、2012年の秋。
あの軽快なWPだったら、日記やメモとして好き勝手に書くのにいいなと、ふと思った。

そして今、ドミノ倒しのように、MTがWordpressに切り替わっている。

先の無料サーバーはわずかの料金で広告を非表示にでき、それは良かったのだが、容量制限もあるし、何よりカテゴリのリンク切れエラーが多かった。にもかかわらず、WPの軽快さだけは何にもまして素晴らしかった。気が付いたら、あまりの書きやすさに個人ブログとして手放せなくなっていた。

格安で人気のあるロリポップに引っ越しを決意。といっても、ここは管理画面からWPを簡単にインストールできる。MTをFTPでアップし、データベースを設定し…という作業に比べれば夢のようであった。ブログ記事の移行も、エキスポートとインポートであっという間に終わった(それがサイドバーにタイトル取得しているPROVAI.ciaoである)。

気に入ったテーマだったし、ヘッダー写真を変えるくらいであまり触らずにいたのだが、CSSくらいならと、少しずつカスタマイズするようになった。触るほどに、WPのメリットは投稿の軽快さだけではないということがわかってきた。WPの更新やプラグインの導入・更新が管理画面から簡単にできる。つまりブログツールのシステム管理が楽だということ。最後に、というかこれがWPシフトに決定的だったのだが、他のブログをFeedやプラグインで簡単にタイトル取得できる、ということ。

実はMTではさんざんこれで苦労していた。同じMT内で作成したブログ間の連携や組み込みについては、MTはとても優れている。でも他のブログについては、タイトルひとつ自動取得させるのに四苦八苦しなければいけなかった。この作業でうんざりしたのが、ドミノ倒しの最初のひと押しだったように思う。

ということで、私が管理していたMTサイトの5つに4つがWPになってしまった。残るひとつは仕事用のメインサイトで、これは作り込んだサイトをWPに移行するのはそれなりに大変だということと(2001年のHTMLを踏襲しているし)、WPのブログの記事タイトルをメインサイトであるMTに取り込む操作が問題なく作動していること、そして、このサイトの更新頻度があまり高くない、ということがある。

昨年、Movable Type はバージョンが5から6になった。同時に、ビジネス利用に関してはオープンソースの無料版が亡くなった。私のような小規模ビジネスは切り捨てられてしまったとも言える。寂しいことではあるけれど、考えてみたら、5へのバージョンアップで苦労した分、6へのバージョンアップがすでに億劫でもあった私は、それより先に、すでにMTを見捨てていたのだ。

しかし、いずれも無料のツールである。MTも個人利用であれば最新版の6を利用できる。どちらも、記事投稿の楽さはHTMLをDWやその他のツールで、あるいはレンタルサーバーのコントロールパネルなどからアップするに比べものにならない。

先日思うところがあり、あるキーワードを検索してみたら、見覚えのあるサイトが引っかかった。Yahoo・ジオシティに2008年に(BB会員なので無料で)開設した私のサイトだった。
これをすっかり忘れていた。そもそも、当サイトvaivie.comは、このジオシティDellefantasieから引っ越してきたものだった。が、引っ越したとたんに忘れ去られ、休眠状態であった。

閉鎖しようとも思ったけれど、プロフィールを読んで思い直した。このサイトを作った動機があった。サイトを閉鎖してしまえば、ここに書かれてあるあの時の私の気持ちも消えてしまう。たとえ書いた本人がすっかり忘れているにしても、あの動機がこんな風に残っているのは良いことのような気がしたのである。

トップページのタイトルやリンクを修正しようと、ジオシティ管理ページにアクセスした。懐かしい、HTMLコードの、打ち寄せる波のような連なり。スクロールして、スクロールして該当箇所を探し、修正しながら、もうこの世界には戻れないなあと、しみじみ思ったことであった。

 

 

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